問題発生の「KB5039302」が配信を一時停止 ~Windows 11の2024年6月プレビューパッチ/適用後に起動できなくなる・再起動を繰り返す

by 樽井 秀人

同社のアナウンス

米国時間6月25日にリリースされたWindows 11向けの2024年6月非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5039302」に関し、米Microsoftは27日、提供を一時停止すると発表した。適用すると一部デバイスが起動しなくなったり、システムが再起動を繰り返したりする問題が発覚したことをうけての措置だ。

「KB5039302」に関しては、Windows 11 バージョン 22H2/23H2環境への適用後に一部のデバイスが起動しなくなったり、システムが再起動を繰り返したりする問題が報告されている。仮想マシンツールやネストされた仮想化(nested virtualization)機能を利用しているデバイスに影響する可能性が高いとされているが、原因は今のところ不明。同社は調査を進めている。

「Windows Update」および「Windows Update for Business」を介した更新プログラムの配信は中断されているため、これ以上の被害が出ることはない。すでにインストール済みの場合、トラブルがなければそのまま利用を継続してもよいが、仮想マシン関連の機能を有効にすることは避けたほうがよい。

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