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収穫期の急激な気温上昇による高温障害などで今季の県産サクランボの収穫量が当初予想を大幅に下回る見通しを受け、JA山形中央会の折原敬一会長と主産地のJA組合長7人らが27日、県庁を訪れ、吉村美栄子知事に営農継続に向けた支援を緊急要請した。
要請書は、高温少雨時でも安定生産できる技術指導や、十分なかん水・散水のための井戸掘削とスプリンクラー、雨よけ施設内の昇温を抑制する資材の導入などへの支援を求めた。
折原会長は「近年例を見ない凶作の状況だ。生産者が営農を断念することのないように支援をいただきたい」と語った。複数の組合長から出荷量が前年比4~5割に落ち込んでいるとの説明があった。さらに「経費は例年通りで、生産者は大変厳しい」「この暑さでは『佐藤錦』から『やまがた紅王』『紅秀峰』への転換が重要になる」「異常気象が『災害的気象』に変わった。異次元の対策が必要」などの訴えが相次いだ。
吉村知事は「サクランボは山形のシンボルで、本県の地域経済に関係する特別なものだ。意見を踏まえてしっかりと対応する」と話した。県は28日、全部局対象の「さくらんぼ生産支援等対策会議」を緊急開催する。