22年ぶりのセリエAへ挑むコモ、今夏最大のターゲットはマンU退団のヴァラン?

セリエA昇格を決めているコモが、マンチェスター・ユナイテッドを退団した元フランス代表DFラファエル・ヴァランの獲得に動くかもしれない。

現在31歳のヴァランは、2011-12シーズンから計10シーズンプレーしたレアル・マドリードで、3連覇を含む4度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇や3度のラ・リーガ制覇を経験。2018年にはフランス代表の一員としてFIFAワールドカップロシア2018で優勝も果たした。2021年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ活躍の場を移してからは、負傷に悩まされる期間もあったものの、主力センターバックの1人として3シーズンにわたって活躍。2023年2月に行われたカラバオカップ決勝にもフル出場し、クラブにとって6年ぶりとなるメジャータイトル獲得に貢献した。

今年5月14日には、クラブより契約満了に伴う退団が発表されていた。マンチェスター・ユナイテッドでは、3シーズンで公式戦通算95試合出場2ゴールを記録した。

2024-25シーズンに向けて新天地を探すヴァランに対しては、ヨーロッパだけでなく世界各国のクラブが熱視線を送っているという。イギリスメディア『ミラー』によると、MLS(メジャーリーグ・サッカー)の複数クラブがヴァラン獲得に乗り出しており、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシや元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツらを擁するインテル・マイアミも関心を示していると報じられていた。

そして、コモもヴァランに関心を示すクラブのうちの1つだという。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、今夏の移籍市場における“夢のターゲット”としてヴァランの獲得を掲げており、アシスタントコーチを務めるセスク・ファブレガス氏が獲得を熱望しているとのこと。関心を示すクラブは少なくないため、実現は容易ではないが、動向を注視していると伝えられた。

2023-24シーズン、コモはセリエBを21勝10分7敗の成績で終え、勝ち点「73」で2位フィニッシュ。2002-03シーズン以来、22年ぶりのセリエA復帰を決めていた。なお、セスク氏は2022-23シーズン限りで現役を引退したあと、コモのU-19チーム監督に就任し、昨年11月からは暫定監督も経験。現在チームはオシアン・ロバーツ氏が指揮を執っており、セスク氏はアシスタントコーチを務めている。

22シーズンぶりにセリエAを戦うシーズンに向けて、元イタリア代表FWアンドレア・ベロッティの完全移籍加入が決まるなど、着々と戦力を強化しているコモ。スペインメディア『Relevo』によると、マルセイユに所属する元スペイン代表GKパウ・ロペスの加入も決定的となっているようだが、ヴァランの獲得も実現させることはできるだろうか。

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