エアコンを24時間つけると高いので「サーキュレーター」を使っています。1ヶ月でいくら節約できていますか?

サーキュレーターを24時間つけた場合の電気代

まずここではサーキュレーターを24時間つけた場合の電気代を計算していきましょう。なお、電気代は「消費電力(kW)×時間×電力料金単価(円/kWh)」で計算します。

今回サーキュレーターの消費電力は28W、電力料金単価は31円/kWhと仮定します。計算式に当てはめると、0.028(kW)×24(時間)×31(円/kWh)=20.8円程度となります。

エアコンを24時間つけっぱなしにした場合の電気代

次にエアコンを24時間つけっぱなしにした場合の電気代を見ていきましょう。エアコンの場合は消費電力425Wの商品と仮定します。計算式に当てはめると、0.425(kW)×24(時間)×31(円/kWh)=316.2円程度になります。

1ヶ月でいくら節約できる?

毎日24時間つけっぱなしにした場合、1ヶ月(30日)でサーキュレーターは約624円、エアコンは約9486円の電気代がかかる計算です。エアコンの代わりにサーキュレーターを使用した場合、1ヶ月でおよそ8862円もの節約となります。

上記の結果から、サーキュレーターの方が電気代を抑えられることが分かりました。

サーキュレーターと扇風機は違う?

サーキュレーターは、しばしば扇風機と混同されることが多いですが、扇風機と比較して下記の特徴を持っています。

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・空気を循環させる目的で使用できる
・スポットで強い風を当てられる
・コンパクトなサイズ感
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扇風機は人が涼むことを目的に、広い範囲に柔らかな風を届けます。一方で、サーキュレーターは空気の循環を目的としているため、スポットで強風を当てられる特徴があります。

また、扇風機の場合は高さのある商品が多く見られますが、サーキュレーターの場合はコンパクトで持ち運びができるものがほとんどです。

そのため、涼を取りたいのであれば扇風機、室内の空気を循環させたいのであればサーキュレーターと使い分けがおすすめです。なお、消費電力においては両者に大きな違いは見られません。

サーキュレーター単独での使用は注意

サーキュレーターは空気を循環させる目的のため、暑さをしのぐといった点ではやや注意が必要です。

酷暑では暑さをしのげない

サーキュレーターは涼しさを求めるというよりは、室内の空気を循環させる目的で使うため、酷暑だと暑さをしのげない可能性があります。

室内の空気をサーキュレーターで循環させたとしても、室温そのものが高ければあまり意味がありません。また暑いからといって風を自分の体に直接当てると体調不良の原因にもなりかねないでしょう。

もしもサーキュレーターのみで涼を取りたいのであれば、サーキュレーターの前に氷の入った洗面器やバケツを置くのが効果的です。しかし、35度を超えてくると、この対処法だけでは乗り越えられない可能性も考えられるため注意しましょう。

エアコンと併用がおすすめ

涼むことを目的にサーキュレーターを使用するなら、エアコンとの併用がおすすめです。エアコンを弱くつけておき、サーキュレーターで室内に風を巡らせると、エアコンの消費電力を最低限に抑えながら涼を取ることができるでしょう。

サーキュレーターの置き方としては、エアコンを背にする形で設置し、吹き出した風を室内に巡らせるようなイメージです。サーキュレーターで空気を巡らせると、広い部屋であっても、満遍なく風が行き渡ります。

なお、サーキュレーターは夏場にエアコンの風を行き渡らせるだけでなく、洗濯物の乾燥にも活用できます。洗濯物が乾きにくい時や冬場に重宝するでしょう。

暑さは無理なく乗り切ろう

24時間つけっぱなしにした場合、エアコンよりもサーキュレーターの方が電気代を抑えられると分かりました。

しかし、最高気温が35度を超える場合などは、サーキュレーターの使用のみでは暑さをしのげず熱中症になることも考えられます。そのため、サーキュレーターとエアコンを併用して、暑い夏を乗り切るのがよいでしょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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