元証券会社社員の男に懲役3年6カ月の判決 うその出資話で金をだまし取った罪 岡山地裁

野村証券岡山支店の元社員の男2人が顧客から多額の金をだまし取ったなどとされる事件の裁判です。岡山地裁はこのうち1人に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

詐欺などの罪で判決を受けたのは、野村証券岡山支店の元社員の男(53)です。

判決などによりますと、男は元同僚の男(36)と共謀し、野村証券時代の元顧客ら7人に過去の投資運用で利益が出ているよう装うなどし、追加の投資を持ち掛けました。

そして、2021年9月から約半年間にあわせて約9700万円をだまし取るなどしました。

これまでの裁判で男は「元同僚の男の投資の手腕を信じていて、運用報告が事実だと思っていた」などと述べ、詐欺罪については無罪を主張していました。

28日の判決で岡山地方裁判所の本村暁宏裁判長は「元同僚の男の投資手腕を信じていたなどと不合理な弁解に終始していることからすれば、反省が深まっているとは言えない」などと指摘。

男に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

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