蘇州の日本人母子襲撃事件で死亡した中国人女性のため、日本大使館が半旗を掲げる

中国・江蘇省蘇州市の日本人母子襲撃事件で死亡した中国人女性に哀悼の意を示すため、在中国日本国大使館が28日、半旗を掲げた。日本大使館の微博アカウントより。

中国・江蘇省蘇州市の日本人母子襲撃事件で死亡した中国人女性に哀悼の意を示すため、在中国日本国大使館が28日、半旗を掲げた。

蘇州市公安局は同日、今月24日に発生した日本人母子襲撃事件で重体となっていたバス案内係の胡友平(ホー・ヨウピン)さんが死亡したことを発表した。この事件では、スクールバスを待っていた日本人の母親と子どもが刃物のような物で襲われて軽傷を負った。胡さんはバスに乗り込もうとした犯人の男を止めようとして負傷した。

在中国日本国大使館は28日午前、中国のSNS・微博(ウェイボー)に弔意を表す半旗を掲げる動画を投稿し、「胡友平さんが治療のかいなく不幸にもこの世を去られたことを知り、深い痛惜の念を抱いています。胡さんは犯人の手から罪のない母子を守りました。彼女の勇気と善良さは、広く中国国民を代表するものだと信じています。私たちはここに、胡さんの大きな義挙に敬意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます」とつづった。

微博では「日本大使館が半旗で胡友平に敬意を表す」がトレンド2位まで浮上。ネットユーザーからは日本への批判的な声もあるものの、「ありがとうございます」「半旗掲揚は日本による胡さんへの最大限の尊重。どうか安らかに」「中日平和友好と暴徒への厳罰を望みます」「恨みというものは、愚かで貧しい人ほど強烈になるものだ」「彼女の“友平”という名前は、“友好”+“平和”だ」「彼女は罪のない子どもを守った。そして、中国人の尊厳をも守った」などの声が多く寄せられている。(翻訳・編集/北田)

© 株式会社 Record China