日本へ来て、ほかの国ではなかなか味わえない体験に感激する外国人観光客は少なくありません。これまでにさまざまな国を旅してきたというアメリカ人男性は、日本で「旅行した中で、一番」と思える場所に出合ったそう。いったい、どんなところに心を奪われたのでしょうか。
◇ ◇ ◇
露天風呂で友情を深めたふたり
日本にずっと憧れていたというアメリカ人のジョンさん。毎年、世界のユニークな場所を旅していて、これまでにヨーロッパ各国ほか、さまざまな国へ行きました。今回の日本旅行は、大学時代からの友人ウェスさんを伴い、2週間の滞在を予定。関東近郊や大阪、京都、広島をめぐったといいます。
旅は東京からスタートし、箱根にも足を運んだふたり。大涌谷に登り、名物の「黒たまご」も食べました。さらに、露天風呂も体験。ジョンさんは以前、ヨーロッパを旅したときに、ハンガリーやアイスランドでも温泉に入った経験があり、裸で温泉に入ることに「抵抗はなかった」といいます。
日本には「裸のつきあい」という言葉があり、友人や家族と一緒にお風呂に入ることで絆が深まるといわれています。そうした日本の文化を伝えると、「まさに僕らのことだね！」と、ジョンさんは納得しました。
「僕とウェスは大学を卒業して就職してからもずっと仲が良くて、旅行にもよく行く間柄なんだ。今回の日本での温泉体験を通して、また友情レベルがアップしたようだね」
京都で利用した民泊に感激
旅行中、ふたりでさまざまなことを体験。宿泊先には民泊を選び、ジョンさんは、「京都で利用したところが本当に美しかった」と振り返ります。
近年、日本では、古民家の良さを生かしてリノベーションした民泊施設が、訪日外国人に人気に。まるでそこに住んでいるかのような体験ができ、ホテルでのホスピタリティ以上の満足感を得られるそうです。
ジョンさんとウェスさんが泊まったところには、たたみの部屋に囲碁がありました。解説書もあったことから、ふたりで囲碁にも挑戦。また、縁側もあり、「日本スタイルの中庭を見ることができて、とてもリラックスできた」と、ジョンさんは笑みを浮かべます。
今までたくさんの国を訪れたジョンさん。今回利用した民泊は、「今まで旅行したなかで、一番の宿だった」と大満足だったようです。
ふたりにとって、刺激の多かった日本の旅。また一緒に日本を訪れ、素敵な思い出を作ってほしいですね。
