エルトン・ジョンの共作者バーニー・トーピンのドキュメンタリーが制作開始

Photo: Taylor Hill/WireImage

海外では今月初頭に公開されたドキュメンタリー映画『Brats』の制作チームであるNetwork Entertainmentが、エルトン・ジョンの長年のクリエイティブ・パートナーとして知られる作詞家のバーニー・トーピン(Bernie Taupin)の人生とキャリアを追ったドキュメンタリーの制作を開始した。

マシュー・ミーレ(『Bob Mackie: Naked Illusion』)が監督を務める同ドキュメンタリーには、エルトン・ジョンをはじめ、ブランディ・カーライル、アリス・クーパー、ジェイムズ・ヘットフィールド、アニー・レノックス、ルル、ゲイリー・オールドマン、リンゴ・スター、ピート・タウンゼントらの最新インタビューやアーカイヴ映像が収録され、制作チームはバーニーの故郷リンカンシャーへの旅を追い、彼の創作のルーツや大ヒット曲の起源を探る。

バーニー・トーピンはこのドキュメンタリーの制作についてこう語っている。

「私はこの手のことには消極的ですが、このプロジェクトは感情的および分析的なレベルで啓発的でした。関係者全員の独創性のおかげで、私が最も大切にしているものを少しずつ明かすことが容易になりました」

プロデューサーのマシュー・ミーレは次のように語っている。

「多くの人は、エルトン・ジョンという現象が実際には二人の人物で構成されていることに気づいていないと思います。そのデュオのメロディーメーカーがこんなにも才能に溢れ華やかであるからこそ、その歌詞を書き、物語を紡ぐ人物についても興味をそそられるものです。“ブラウン・ダート・カウボーイ”(アルバム『Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy』からの引用)ことバーニー・トーピンを記録する機会を得ることは、私のキャリアを通じて目指してきた物語でした」

バーニー・トーピンは、エルトン・ジョンと共に「Your Song」「Rocket Man (I Think It’s Going to Be a Long, Long Time)」「Tiny Dancer」「Candle in the Wind」「Bennie and the Jets」などの名曲を生み出してきた。二人はは今年3月、ポピュラー音楽で世界の文化に大きな影響を与えた作曲家・演奏家に贈られる米国議会図書館のガーシュウィン賞を受賞し、昨年11月にはバーニー・トーピンがロックの殿堂入りを果たした。また彼は昨年、ニューヨーク・タイムズ紙とサンデー・タイムズ紙のベストセラーリストに掲載された自伝『Scattershot: Life, Music, Elton, and Me』を発表している。

Written By Hannah Zwick

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