「ド・ドドンパ」負傷事故 “車両の特性と乗客の姿勢”などが原因 国が報告書

乗客のけがが相次いだ富士急ハイランドのコースター「ド・ドドンパ」について事故調査をしていた国が報告書を公表しました。
車両の特性と乗客が案内通りの姿勢を保てなかったことなどがけがにつながったとしています。

富士急ハイランドのド・ドドンパは2001年に「ドドンパ」として運行がはじまり発車1.56秒で時速180kmに達する加速と世界最大級のループが特徴の人気コースターでした。

しかし2020年から翌年にかけて乗客が首を圧迫骨折するなどけがをするケースが12件確認されました。

これを受け国は専門家らによる部会で事故原因を調査していて、28日に報告書を公表しました。

それによりますと、逆走対策として車体下のホイールキャリアを2019年から2021年にかけ順次変更したことで車体の特性が変わり、首などに伝わる力が強くなったことや、乗客が案内された通りの乗車姿勢を保てず首を前に傾ける姿勢になったことなど複数の事象が重なりケガにつながったと考えられるとしています。

なおド・ドドンパは3年前から営業を停止していて、今年3月には営業終了が発表されています。

© 株式会社テレビ山梨