岸田首相の「減税効果」自画自賛に国民はドッチラケ…SNSでは《データはいつ、どこで》の総ツッコミ

アピールするほど…(C)日刊ゲンダイ

「政府で取り組んできた賃上げや定額減税の効果がだんだんと出てきている」

岸田文雄首相(66)が27日に首相官邸で自民党の渡海紀三朗政調会長(76)らと面会した際、これから本格的な夏を迎える日本経済についてこう感想を漏らしたという。

「政府で取り組んできた賃上げ」が一体何を指すのかさっぱり分からないのだが、それよりも国民の多くが困惑しているのが、始まったばかりの「定額減税の効果」に言及したことだろう。

《定額減税の効果?おれ、今月の給料もらったばかり。確かに明細には減税額あったけれど。その効果って何…》

《定額減税は今回、1回きりだろう。効果と評するデータはいつ、どこで見たの?》

■根拠もなく成果を言うのは思い付き…

岸田首相が自信満々で減税効果を訴えても庶民に響かないのも無理はない。

6月といえば固定資産税などの納付が始まる時期だ。ただでさえ物価は高止まり状態が続いていて家計負担は増すばかり。政府は予備費を活用し、8月使用分から電気料金やガス料金の負担軽減策を時限的に再開する方針を打ち出したとはいえ、こうした補助や減税を肌感覚で感じるにはまだまだ先だろう。

《きちんとしたデータに基づいて効果測定し、政策を打つなら分かる。が、根拠もなく成果を言っているのであれば怖い。なぜなら、それは思い付きだから》

《減税の効果がどこに?岸田首相の周りには、きちんとしたブレーンはいないのだろうか?》

支持率低迷が続く岸田首相にとっては、9月の総裁選に向けて「オレ頑張っているよ」と訴えたいのだろうが、アピールするほど国民との意識は離れるばかりのようだ。

© 株式会社日刊現代