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小林製薬の紅麹を含むサプリメントを摂取後に健康被害が相次いでいる問題で、武見厚労相が28日の定例会見のなかで、これまで報告を受けていた5人以外に、死亡との因果関係が否定できない事例が76事例あることを発表した。これまで同社から報告がなかったという。
厚労相「小林製薬に任せておくにはいかない」
武見厚労相が会見で明かしたところによると、27日、小林製薬から死亡例に関する相談がこれまで170事例寄せられていたと報告を受けた。このうち94事例はサプリメントを摂取していないなど因果関係がないことが確認されたというが、残る76事例については現時点で因果関係が否定できない状況だという。
会見の中で武見厚労相は「健康被害について毎日報告を受け、それを国民の皆様にもお知らせをしてきた中、小林製薬の判断により死亡者数の報告をしなかったことは極めて遺憾」を憤りを露わにした。残る76事例について、小林製薬に速やかに報告するよう求めたという。そのうえで、今後は厚労省で健康被害の状況について管理していくとし「小林製薬に任せておくわけにはいかない」と厳しい口調で同社を批判した。
会見の情報が伝わると同社の株価は急落し、前日より335円安(6%安)の5223円で引けた。