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[ロンドン 28日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が28日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)確報値は前期比0.7%増と、速報値の0.6%増から上方修正された。
緩やかな景気後退から脱却したことが確認された。
ただ、全体としては景気の低迷が続いている。第1・四半期のGDPは前年同期比では0.3%増にとどまった。速報値は0.2%増だった。
ロイターがまとめた市場予想では前期比・前年比とも速報値からの修正は予想されていなかった。
外為市場ではGDP統計への反応は見られなかった。
英経済は新型コロナウイルス禍からの回復が遅れており、第1・四半期の経済規模は2019年第4・四半期の水準を1.8%しか上回っていない。
英国は総選挙まであと1週間を切った。世論調査では野党・労働党が与党・保守党に勝利すると予想されている。
第1・四半期の1人当たりの実質家計可処分所得は、前回の総選挙が行われた19年第4・四半期の水準を0.6%下回った。
シンクタンク、レゾリューション・ファンデーションのプリンシパルエコノミスト、アダム・コーレット氏は「現議会期の所得の伸びは1950年代以降で最低だ」とし「総選挙でどの政党が勝利しようと、生活水準の大幅な後退に対処できるかが究極の評価基準となる」と述べた。