粗品、フェンダーのギターを150万円で購入 あのとの3日連続の共演に今週は“相方以上”

粗品(霜降り明星)が6月27日にFender Flagship Tokyoの1日店長に就任し、あの(ano)が副店長として就任式に登場。それぞれ愛用のフェンダーのギター・ストラトキャスターを使用しての、初のコラボセッションを披露した。

フェンダー世界初の旗艦店・Fender Flagship Tokyoはオープン1周年を記念して、6月26日からセレブレーションウィークを開催。昨年のオープン記念セレモニーで粗品はMCとして同店を訪れていた。

その後、粗品は自身のYouTubeチャンネルの撮影を兼ねて、Fender Flagship Tokyoにて150万円のギターを購入。藤本ひかり(Ba)、岸波藍(Dr)とのスリーピースバンドで6月25日に大阪で初日を迎えた、音楽アーティストとしての1stツアー『星彩と大義のアリア』でも、そのギターが演奏に用いられている。

粗品とあのは、anoとしての代表曲「ちゅ、多様性。」をギターでセッション。あのはサビの主メロを、粗品は自身の楽曲のメロをサンプリングとして混ぜ込み、スタジオ練習時にもなかったサプライズであのをも驚かせた。

粗品は1日店長として、Fender Flagship Tokyoが初心者も玄人も楽しめるアミューズメント施設だと、気軽に来られることをアピール。店舗の2階に自身のギターが飾ってあるものの、今回が初めての来店だというあのは、「めっちゃ涼しいです。これから夏で猛暑になるので、フラッと立ち寄って涼んでください」と冗談混じりにコメントすると、「パチンコ屋ちゃうんやぞ!」という粗品のツッコミが炸裂した。

ギターを始めたきっかけについて、あのは父親がバンドマンで自然と目に入るところにギターがある環境に育ち、たまに弾いてみるくらいだったのが、中学生~高校生になるにかけて、しっかりと触るようになっていったという。また、あのがアーティストとして成長した姿に父親は喜んでおり、たまにライブを観に来ることを明かすと、粗品は「お父様によろしく」と言葉を添えた。

粗品のツアー初日には、あのが率いるバンド I'sが対バン相手として出演。その日の深夜にはあのがパーソナリティを務める『あののオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)に粗品がゲストとして登場し、“過小評価”されているアーティスト・あのの魅力をボケなしで熱く語り、番組ラストにはあのが感極まり号泣する一幕もあった。就任式でも粗品は「女性ギタリストとしてロックンロールでした。俺はあのちゃんのピッキングが好きなんですよ。“マシンガンピッキング”と呼んでるんですけど、小節の拍数を気にせずに、かき鳴らしてる姿が絵になるし、めちゃくちゃロックですね。音にならない音とかも入ってるんですよ。パフォーマーとして素晴らしいですね」とあののアーティストとしての魅力を語り、それにあのは照れくさそうに「熱いね」と返した。

ツアーのステージで初めてしっかり粗品のライブを観たというあのは、「度肝を抜かれたというか。フロントマンとして歌も熱いんですけど、リードギターとしてバッキングしながら役割もしっかりしていて。シンプルにギターが上手で羨ましいというか、尊敬しますね」とアーティストとしての粗品を称賛していた。

ライブツアーからその日の深夜のラジオ出演、翌日は『テレ東ミュージックフェス2024夏~ヤバい昭和の超名曲vs令和ヒット曲100連発~』(テレビ東京系)で共演し、今回の就任式と3日連続で仕事が一緒になっている粗品とあの。粗品は今週に入ってからはまだ、せいや(霜降り明星)とは仕事が一緒になっておらず、今週に限ってはあのが相方以上の相方だと話す。大阪から東京に向かう始発の新幹線では、座席が偶然に前(あの)、後ろ(粗品)だったことを明かし、あのは「ちょっと小旅行みたいな気分でした」と振り返った。

“そしあの”として仲の良さが話題になっている粗品とあの。MCからそのことに触れられると、粗品が「ほんまにめっちゃ仲良くてね。もう親友ですから。どれぐらい親友なんやっけ?」と振り、それを受けあのが「『サザエさん』で言うところの、僕がワカメで、粗品が中島」と返し、「親友ちゃうがな! 兄貴の友達やないか!」とポッドキャストやYouTubeでお馴染みの“そしあの”としての漫才を見せつけた。

ほかにもギターセッション前には、あのが粗品に耳打ちした後におでこにチョップを食らわせ、そのイチャイチャっぷりに粗品が「半年後、ネットニュースで使われるぞ!」とサムネイルの素材に使われることを危惧したり、“父親が死んでいる”話題を擦り続ける粗品にあのが「もういいって!」とツッコミを入れたり、フォトセッションではあのが粗品を横目で確認しながら様々なバリエーションのポーズを作ろうとするなど、終始“そしあの”としての関係性が滲む会見となった。

(文=渡辺彰浩)

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