約60万円『Apple Vision Pro』販売開始 「映画の主人公になったような感覚」と大学生 アップルがARに革命を起こすのか注目

アメリカのIT大手・Apple初のゴーグル型端末の販売が28日から日本でも始まった。

iPhoneを世に誕生させ、スマートフォン革命を起こしたアップルが、AR=拡張現実で新たな革命を起こすのか注目される。

■「このためにバイト代貯めた」と大学生

アップルは28日午前8時から、AR=拡張現実に対応したゴーグル型端末「Apple Vision Pro(アップル・ビジョンプロ)」の日本での販売を開始した。

大阪・心斎橋にあるアップルの店舗では、開店前に3人ほどの客が並んだ。 先頭に並んだ男子大学生は「このためにバイト代を貯めているんです」と語った。

■価格は59万9800円~ 目の動きでも操作可能

「ビジョンプロ」の価格は59万9800円~で、手や目の動き、声に合わせてアプリを操作し、従来のディスプレイを超えて、映画やビデオ通話などを3次元化された世界で楽しむことができる。

例えば特定のアプリを使いたいとき、目の前に浮かぶ多数のアプリのアイコンの中から使用したいアイコンを注視すれば反応し、人差し指と親指でポンとはじく動作をすることでアプリが起動する仕組みだ。

■モニターのない場所に大画面が浮かぶ

また、自宅やシェアオフィスなどモニターのない狭い場所でも、目の前に40型の大画面を浮かび上がらせ、メールを送ったり、資料を作成したりすることができる。

飛行機の機内に持ち込めば、Amazon Prime VideoやHulu、Disney+といったアプリを起動させ自分だけの映画館を機内に作りあげることも可能だ。

■「試合会場に立っているような感覚。コツコツ貯めて買いたい」と大学生

実際に心斎橋の店舗で「ビジョンプロ」を体験した男子大学生は「実際、自分が主人公というか、その映画に出ているような感覚が得られたので、やっぱりこれまで観てきた2Dの映画とか、映画館で観る映画とは全然違うと思いました。バスケの試合、サッカーの試合を見たが、試合会場に立っているような感覚が得られて感動しましたこれからコツコツ貯めて社会人になる時に買いたいと思います」と語った。

■「出張先のストレス軽減に期待」

「ビジョンプロ」を購入した映像制作の仕事をしている30代の男性は「出張先でのストレス軽減」を期待している。

像制作の仕事 30代男性:出張先ではどうしても、小さい画面になってしまうのでそこが解消されれば、ストレスなく仕事できるので。高いですけど仕事で使う想定なので、それが大きかった。めちゃくちゃ楽しみです。

ことし2月にアメリカで発売された「ビジョンプロ」は、28日から日本のほか、中国、香港、シンガポールで販売され、7月にはイギリス、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリアで発売される予定となっている。

(関西テレビ 2024年6月28日)

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