国特別天然記念物のコウノトリ4羽が岡山県美咲町小原の水田に飛来した。幸せを運ぶとされる鳥のつかの間の来訪。青々とした田で羽を休める姿を地元住民が楽しんだ。
25日午前8時ごろ、井伊行治さん（67）＝同町＝が自宅近くの田で発見。悠然と歩きながら餌をついばんだり、くちばしをカタカタと鳴らしたりする様子を近隣住民が遠巻きに見守り、カメラで撮影した。同日中に飛び去ったという。
兵庫県立コウノトリの郷公園（同県豊岡市）によると、足輪の識別情報から、2022、23年に同市や徳島県鳴門市で生まれた雄3羽と雌1羽。4羽が集まっていたのは餌場が偶然重なっていた可能性が高いという。
妻美鈴さん（68）は「この辺りでコウノトリを見るのは初めてで大きくてびっくりした。何かいいことがあるとうれしいです」と話した。
