ORC・酒気帯び状態で航空機の整備など 国交省が業務改善を勧告 【長崎】

国土交通省は28日、ORC=オリエンタル・エアブリッジに業務改善を勧告しました。

5月に男性整備士が酒気を帯びた状態で航空機の整備にあたったなどとしています。

「業務改善勧告」と「警告書」を受けたのは、本土と離島を結ぶ便などを運航するORC=オリエンタル・エアブリッジです。

5月18日、長崎空港で勤務する50代の男性整備士が出勤前の自主検査でアルコール分が検知されたにもかかわらず、勤務開始前に必要なアルコール検査をしませんでした。

男性整備士は酒気を帯びた状態で機体の整備などにあたっていて、必要な機能点検をしなかったり、作成途中の整備記録を廃棄したりしていたということです。

4日後、同僚の指摘で不適切なアルコール検査や整備があったと発覚しました。

大阪航空局がORCに立ち入り検査をしたところ、このほかにもアルコール検査の記録漏れが少なくとも3件あることなどが判明し、7月26日までに安全管理システムの改善を求めています。

ORCはこの男性整備士と、同じシフトで勤務していた整備士を担当から外すなど再発防止策をとっていて、大阪航空局と調整しながら、さらなる改善に取り組むとしています。

ORCは「深くお詫び申し上げる。あらためて安全運航の堅持に努めていく」とコメントしています。

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上記の影響で5月18日から5日間、適切な整備が行われないまま計30便が運航していた。

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