金融機関の残高証明書を偽造…周南市文化振興財団の元職員の男を起訴

周南市文化振興財団(山口県)でコンサートの売上金1億4000万円あまりの使途不明金が発覚した問題で、元経理担当職員の男が財団の預金口座の残高証明書を偽造・行使したとして、起訴されていることがわかりました。

有印私文書偽造・行使の罪で起訴されたのは、周南市文化振興財団の元職員の男です。

起訴状によりますと被告は、2018年度から2021年度にかけての会計監査時に、財団の資産残高が財産目録よりも少ないことを隠すため、預金口座の残高証明書を偽造。

正当な書類を装い、会計監査の監事に提出したとされます。

被告は残高証明書の日付欄の数字を消しゴムで消して、あらかじめ準備していた感圧紙を使って日付を書き換えたということです。

山口地検は認否を明らかにしていません。

財団をめぐっては去年5月、コンサートの売上金1億4000万円あまりの使途不明金が発覚。

別の元職員が、コンサートなどの入場チケットの販売を委託していた取引先2か所から集金と偽り、現金29万円あまりをだまし取ったとして逮捕・起訴されています。

© テレビ山口株式会社