西日本豪雨七回忌前に高野山にデニム作務衣奉納

2018年7月の西日本豪雨で亡くなった人たちの七回忌を前に、高野山真言宗総本山金剛峯寺にこのほど、氾濫した川の水を使用して染めたデニム製の作務衣(さむえ)35着が奉納されました。

奉納は、岡山県で活動する青年僧侶の会が高野山の僧侶に着用してもらうことで、被災者への供養になればとの願いを込め、「デニムの聖地」をうたう岡山県井原市いばらし(いばらし)のメーカーと協力して実現しました。

小田川(おだがわ)は岡山県倉敷市で堤防が決壊して大きな被害をもたらしましたが、その水を使ってデニムを染めると発色が鮮やかになるということです。

この日は豪雨で被災した各地から集まった約40人の青年僧が金剛峰寺を訪れ、デニム製の作務衣(さむえ)35着を奉納するとともに、壇上伽藍(がらん)の金堂で追悼法会を営みました。

作務衣を受け取った加藤栄俊(かとう・えいしゅん)法会部長は「お大師様に報告し、ありがたく使わせていただきます」と話しました。

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