リアルなパビリオン「鳥取県」…狙うは”万博インバウンド” 鳥取県をパビリオンに見立てモニターツアー

28日、鳥取県東部を韓国人観光客の一行が訪れました。
実はこれ鳥取県が招待したんですが、そこには来年のあるイベントを見据えた戦略がありました。

鳥取県智頭町の観光スポット智頭宿を散策していたのは韓国人観光客の一行。
しかし、ただのツアー客ではありません。

記者 安松裕一
「じつはこれモニターツアーなんです。何をモニターするかと言うと、鳥取県そのもの、『とっとリアル・パビリオン』です」

来年、大阪で開催される「大阪・関西万博」。鳥取県も関西パビリオンの一区画に出展し、県の自然や観光、グルメなどをPRします。
そして、もう一つ大きな期待が…

鳥取県 関西本部 万博推進室 倉本義隆 課長補佐
「これを機会に多くのインバウンドのお客様に本当の日本の良さが残る鳥取県に訪れていただきたいと思っている」

そう、インバウンド客の県内への誘客です。

そこで県は、県を1つのパビリオンに見立て「とっとリアル・パビリオン」としてPRし、万博期間中に740万人の誘客を目指します。

今回の外国人向けモニターツアーは、モデルコースや旅行商品の造成、情報発信に必要な課題の洗い出しをするために初めて実施。
参加した15人の韓国人は、智頭町のほか岩美町の松島遊覧、鳥取砂丘などの観光地を回りました。

ツアー客
「私が小さいころの情緒もあって、街並みや風景などがとってもよかった」
「また来るときには家族と一緒に来てみたいし、さきほどの石谷家住宅はもう一回来てみたいと思います」

鳥取県関西本部 坂田恭介さん
「日本が初めての人が多かったので、日本の田舎の美しさというのをすごく感じていただけたと思っています」

県は今後もモニターツアーを重ね、参加者の生の声を聞き、コンテンツに磨きをかけていきたいとしています。

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