【インタビュー】「“ぐるぐる腕十字”の時はみんなでタオル回してください!」マリーゴールド生え抜き第一号・南小桃が不思議な性格全開で赤裸々トーク!

女子プロレス・マリーゴールドが6月11日、旗揚げ戦以来2度目の東京・後楽園ホール大会を開催。デビュー戦と思えない落ち着きで念願のデビューを果たし「もっともっと成長してマリーゴールドのてっぺんに立ちたい」と宣言した南小桃選手にお話をお聞きしました。

――まずは無事にデビュー、おめでとうございます!
「ありがとうございます!」

――もともとは2023年3月にSTARDOMでデビューの予定だったんですよね。
「そうです。でもケガしちゃって実家に戻ってたんですけど、ようやく」

――デビュー戦は(無我夢中で、緊張で)よく覚えてないという選手が多い中、いかがでしたか
「はい、私も覚えてないです(笑)もともと記憶を次の日に持ち越せないタイプというか、すぐに忘れちゃうんです。ほんと全部覚えてないんです」

――「記憶が持ち越せないタイプ」とは何やら不便なニュータイプですね(笑)。しかしデビュー戦はリングインしても堂々としていて、逞しさを感じました。
「不思議と全く緊張しなくて。リングに上がったら緊張するかなと思ってたんですけど、全然緊張しなくて。逆に『大丈夫かな?』ぐらいに思ってました。もともと緊張ってしないんです。今まで5試合ぐらいしてきたんですけど、どれも緊張しなくて」

――それでも覚えてないというのは、ほんとに記憶が残らないタイプなのかも(笑)。デビューしてすぐ次の試合、ボジラ選手にぶん投げられてましたね。
「シングルで決まった瞬間みんなから『だいじょぶ?』って。控室でも『小桃だいじょぶか?』ってみんなに心配されて。試合の時も近くで見てたカメラマンさんが『死んだかと思った・・・』って。あと、私のおばあちゃんが『同じ団体やろに!うちの小桃に何すんね!』ってボジラに怒ってたみたいです(笑)」

――だってパワーボムで頭がバウンドしてましたから、ほんと心配しましたよ。
「あの瞬間『痛っ!!』って言っちゃいました」

――身長で30cm、体重で40kgの体格差ですもんね。40kgって何なら小学生1人分ですよ。
「ふふふ。エルボー連発しててもボジラは笑ってましたもん。対戦決まった時は『あ、シングルだ』『頑張るぞ!』ぐらいの気持ちだったんですけど、試合中は『あれ?何も効かねえや』って(笑)」

ーー今までの試合で「手応えあった!」みたいな技とかありましたか。
「腕十字でぐるぐるぐる~ってするアレ、アレは続けて行きたいですね。ファンの方もすごい『オ~』って声上げてくださるんで、力が入ります。こないだ新木場だったんですけど、その時の反応が結構良かったので手応え感じました。続けて行きたいです!」

――「ぐるぐる腕十字」、これからも注目の技ですね。
「試合中はもう、こう(両手を目線から前に出して)なってますけど、かすかに声援が聞こえてくるんです。何でかわかんないんですけど、むしろ声援で冷静になれるんですよ。その瞬間にじゃあ次これで行こうとか、これ仕掛けようって考えるんです」

――見事な落ちつきです!オフの日は何を?
「私はもう趣味とかそういうのも無くて、ドラマとかも5分とかで見飽きちゃうんです。音楽も最近聞かなくなっちゃったし。あんまり趣味もないから、休みの日は予定がなかったらごろんって寝ころんでTikTok見ながら寝落ちして・・・を3回ぐらい繰り返してます。退屈だな~って思いながら寝落ちしてます」

――完全にダメージを回復できる体制ではある・・・のかな
「ほんとは人と会って何かしたいんですけど、いろいろ連絡してみんなに断られるとそんなオフを過ごしてます(笑)」

――デビュー戦と同じ日、新たに丸森レア選手の入団が発表されました。コミュニケーションはとられてますか?
「レアさんが二つ年上で、普通に練習して普通に会話してますね。雰囲気はカッコイイ感じですし、私もそっち(カッコイイ系)で行きたいので、だから負けたくないです。練習中にレアさんのドロップキック上手いなって思いましたね。高さも威力もあって。昨日はレアさんばっかり褒められてて『くっそ~!』って思いました。絶対負けません!」

――腕十字を得意としてるわけですが、スポーツや格闘技経験は?
「運動はもともと好きでしたけど、何か習いに行ったりとかすることもなく、ずっと何にもしてなくて。体育祭とかリレー出たりしてましたけど帰宅部でしたし、習い事はエレクトーンとか習字ぐらいですかね~(笑)」

――もしや、指先を細やかかつ丁寧に動かしてきたことが腕十字の極めに活きてるのかもしれませんね。プロレスに触れたきっかけは?
「たまたまyoutubeで海外のプロレスを見ることがあって」

――それは女子の?
「いや、男子です。女子の海外の試合はあんまり見たこと無くて。見てるうちに『かっこいい~』『いいな~』『すごいな~』と思い始めて結局『自分もやりたい!』になりました。いろいろ考えずに行動しちゃうんです。だいたい直感です。練習中も関節取るのにいろいろ考えながらやんなきゃいけないんですけど、(コーチの)MIRAIさんに『ちゃんと考えて!(怒)』って言われてます」

――腕だけ狙って取りに行くんじゃなくて、足を取るフリしたり首取るフリしたりがあって、戦略的に最終目標の腕を取るという。
「はい、でも次は足関節も狙います!走らせない!あ、書かれたらバレちゃう(笑)」

――どんな選手になりたいとか、目標とする選手はいらっしゃいますか?
「目標とするスタイルは動きが早い選手ですね。珠紗(松井珠紗)さんとか。プロレスラーとしての雰囲気は、未来(青野未来)さんとかの立ち姿がカッコイイな~って思います。前にいた団体(STARDOM)だと星来芽依さんとかにもめっちゃ憧れます。スピードの速い選手になりたいですね」

――これからも応援しております。最後にファンの皆さまにメッセージをください。
「動きのある新しい技をどんどん出して行きますので注目していてください。特に「ぐるぐる腕十字」の時はみんなでタオル回してください!(笑)7月13日にはビッグマッチ両国大会もあるので、ぜひ会場を一体にしたいです!」

■プロフィール
南 小桃(みなみこもも)
2003年3月10日福岡県生まれ。153cm、50kg。スターダムの練習生となりデビューが決まっていたが、怪我のため退団。故郷の福岡に帰っていたが2024年4月に再上京し、マリーゴールドの練習生となる。6月11日にMIRAI戦で念願のデビューを果たした。背番号は#2。

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