イラン、欧米協調か対立か 大統領選、接戦見通し

イラン大統領選で投票後、記者団に話す最高指導者ハメネイ師=28日、テヘラン(ゲッティ=共同)

 【テヘラン共同】イランで28日、ライシ大統領がヘリコプター事故で5月に死亡したことに伴う大統領選が実施された。欧米と対立を深めたライシ師路線を継承する保守強硬派2人と、協調を重視する改革派1人による接戦の見通し。機能不全に陥っているイラン核合意の再建交渉の行方を左右する重要選挙だ。

 大勢判明は29日以降の見通し。いずれも過半数を得られず、7月5日の決選投票に決着が持ち越される可能性がある。

 6人の立候補が認められ、うち2人が撤退した。保守強硬派の有力候補はジャリリ最高安全保障委員会元事務局長(58)とガリバフ国会議長(62)。改革派はペゼシュキアン元保健相(69)。

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