「ヒロキは長いこと我々のリストにいた」なぜバイエルンは伊藤洋輝を獲得したのか。クラブSDが「非常に貴重」と評価した能力は?

現代サッカーにおいてユーティリティ性は大きな武器だ。バイエルンが伊藤洋輝に注目した理由も、その万能性にあるという。

伊藤は6月13日にバイエルン移籍が発表された。移籍金は3000万ユーロ(約51億円)とされる。ドイツ最大の名門がこれだけの金額を払って獲得した補強は、大きな話題を呼んだ。

一部報道によると、バイエルンは数日のうちに伊藤獲得を取りまとめたという。経営陣のなかには驚いた者もいたとのことだが、マックス・エーベルSDらは日本代表DFの能力に確信を持っていたと伝えられている。

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実際、エーベルSDは『SPORT BILD』で、伊藤のユーティリティ性を評価し、以前から注目していたと話している。『Bavarian Football Works』によると、同SDは「彼のパフォーマンスと成長ぶりから、すでに長いこと我々のリストにヒロキがいたんだ」と述べた。

「適切な組み合わせ、適切なチーム構成に必要な選手、交代なしで試合中にシステムを変えられる選手を獲得するのがチーム計画だ。ヒロキが様々なポジションでプレーできるのは非常に貴重なんだよ」

4バックでも3バックでもこなすことができ、CBとしても左SBとしてもプレーできるのは、最終ラインの一角を担う存在として大きなアドバンテージというわけだ。

キム・ミンジェやダヨ・ウパメカノ、マタイス・デ・リフトなど、そうそうたる大物DFの去就も騒がしいバイエルン。ヴァンサン・コンパニを新監督に招へいするという驚きの人事も話題になった世界的強豪で、伊藤が国内での復権に大きく貢献できることを期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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