グループホーム運営「恵」 渋川・伊勢崎の2施設を行政処分

障害者向けグループホームを運営する「恵」が利用者から食材費を過大に徴収していた問題で、群馬県は、渋川市と伊勢崎市にある2つの施設について、5月1日から事業所の指定を半年間停止する行政処分を行っていたと発表しました。

この問題は、群馬を含む全国12都県で障害者向けのグループホームを運営する「恵」が、利用者から食材費を過大に徴収していたものです。

県内には、5つの施設がありますが、このうち渋川市と伊勢崎市の施設について、食材費の過大徴収が確認されたとして、県は5月1日から半年間、事業所指定を取り消し、新規利用者受け入れ停止を命じています。

過大徴収の金額は、渋川市の施設が約420万円、伊勢崎市の施設が67万円あまりです。この問題では、すでに前橋市と高崎市にある施設でも過大徴収が明らかになっています。

県の基準では、受け入れの一時停止は公表基準に該当しませんが、愛知県などの処分を受け、事態を重く見て公表を決めたということです。

「恵」をめぐっては、厚生労働省がすでに事業所指定の更新を認めない「連座制」を適用することを決め、県内の5つの施設も2029年までに指定期間の満了を迎え、運営できなくなる見込みです。

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