職員が不在、清掃行われず…糸満市観光農園、「不適切管理」で指定管理を解除 沖縄

糸満市役所

 糸満市が市観光農園の指定管理を担う市内の事業者の指定を任期途中の3月に解除していたことが27日、分かった。職員が常駐していないなど管理が適切になされていなかったことが理由。

 市議会一般質問で、志茂学経済部長が徳元敏之氏の質問に答えた。

 市によると、この事業者の指定管理の期間は2020~24年度の5年間だった。今年2月ごろから、園にアルバイトしか常駐せず職員が不在だったり、園内の清掃が行われていなかったりするなどの状況を確認したため、3月8日付で指定を解除した。代表者と連絡が取れない状況だったという。

 24年度は市が園を直接管理運営し、4月以降、同事業者が雇用していたアルバイト2人を市が会計年度任用職員として雇用している。園内でワインを製造しているオリオンビールなど2施設の運営に影響はないという。市は25年度以降に向けて、年内にも指定管理者を公募したい考えだ。 

(岩切美穂)

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