注目の若手中堅3人得意の演目で競う『浪曲かるた亭 vol.29』

映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

【水先案内人 長井好弘のおススメ】

神保町で3年近く意欲的な浪曲会。今回を含め、あと2回でひとまず終了し、以後は年内にも他の会場へ移って再開するという。

どんな演芸の会でも「もうすぐ終わり」となると、客が急増する。当会もここ数回大入り続きだが、「終了間際の駆け込み」だけが理由ではない。それよりも、会を追うごとに、中身が充実してきたのである。当初はベテラン中心だったが、若手中堅が中心の番組に切り替えてから、自由な会になった。

今回は、注目の若手中堅3人が得意の演目で競う。人気急上昇、東家三可子の『名人の花入れ』は面白いと評判の新作だ。東家孝太郎は得意のホーメイ(アジアの特殊な歌唱法)入りの『江戸相撲 蒙古襲来』。実力派の鳳舞衣子は将棋界の名物男の一代記『坂田三吉』を唸る。まだ間に合う。いざ、神保町へ!

<公演情報>
『浪曲かるた亭 vol.29』

7月19日(金) 東京・奥野かるた店 2F
開場 17:30 / 開演 18:00

■出演
東家三可子 『名人の花入れ』
東家孝太郎 『江戸相撲 蒙古襲来』
鳳舞衣子 『坂田三吉』

【チケット】
予約・当日とも:1,500円

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