給与未払い騒動でメイドカフェ VS カレー店 呼び込み・皿洗いや調理はメイド業務?認識食い違いで対立 秋葉原

世界的に知られるサブカルチャーの街、東京・秋葉原。
その代名詞でもあるメイドカフェと激戦区のグルメ・カレー店の間で、あるトラブルが起きています。

笑顔のメイドが出迎える「ツクヨミメイドカフェ」。
そんなカフェの代表が26日、従業員のメイドを巡って、「弊社は4月より秋葉原のカレー店とコラボを行いメイドを派遣しましたが、いまだに派遣料が未払いの状態が続いております」との声明を発表したのです。

この店は2024年4月、同じく秋葉原に店を構えるカレー店とコラボを開始。
一部のメイドを、カレー店に派遣していました。

当時の動画を見ると、客が頼んだカレーに、メイドがお約束のおまじないをかけていました。

しかし、メイドの働かせ方を巡ってトラブルが発生し、コラボは打ち切られました。

「支払われていない」と訴えるのは、それまでに働いたメイドの給料約25万円です。

ツクヨミメイドカフェ・このみさんは、「『外に立って呼び込みしてください』と言われたり、契約と違う事を要求された。残念という気持ちが大きい。(コラボの)話をいただいたときは、秋葉原を盛り上げたい気持ちだった」と話します。

メイドカフェ側は、「サラダの調理や客の呼び込みなどが、約束していたメイドの業務と異なる」と主張しています。

コラボ先のカレー店とは、歩いて2分ほどという近さ。
ご近所店同士のトラブルについて、カレー店を取材すると、認識に食い違いがあることが分かりました。

Revolutione×Evolutionの担当者は、「飲食店やってる以上、飲食に携わることをやってほしかった。それはやってもらえなかった」と話しています。

カレー店は、派遣されたメイドに調理や皿洗いなどの仕事も依頼。
しかし実際には、仕事を断られるケースが多かったとして契約違反を主張しています。

Revolutione×Evolutionの担当者は、「契約違反をされて人件費だけ満額払えって状態。こちらも今(法的なことを)相談している状態」とした上で、派遣料を支払う意思はあるものの、減額を相手側に相談しているといいます。

秋葉原の名物メイドとカレーにできた“萌えない溝”は埋まるのでしょうか。

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