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全日空と日本航空は「カスタマーハラスメント」に対する方針を共同で策定しました。“カスハラ”を9つに分類したほか、実際に起きた事例も紹介されました。
全日空の担当者
「ANAグループ、JALグループは共同で『カスタマーハラスメントに対する方針』を策定しました」
全日空と日本航空はそれぞれで“カスハラ”の対応を定める指針がありましたが、共同で“カスハラ”対策を打ち出し、強い実効性をもたせるのが狙いです。
全日空の担当者
「(両社とも)昨年度は300件ほどのカスタマーハラスメント事案が確認されています。これまで明確な基準がなかったことで、現場ではお客さま対応の判断に迷い、対応に苦慮していました」
今回、“カスハラ”を9つに分類。「暴言」「過剰な要求」「暴行」「業務スペースへの立ち入り」「セクハラ」などとなっています。
実際に起きた“カスハラ”も紹介されました。
【航空機内で】
女性スタッフ
「冷たいお茶でございます」
男性客
「俺はジュースが欲しかったんだよ、ふざけるな!」
女性スタッフ
「大変申し訳ございません。こちらのジュースはいかがでしょうか?」
男性客
「もういるわけないだろう、ふざけるな!」
【コールセンターで】
男性客
「お前何のために電話出てんだよ」
女性スタッフ
「申し訳ありませんが、それはお伝えしかねます」
男性客
「会社行くわ、お前も名前言えや。訴えるからな、裁判で」
女性スタッフ
「これ以上、こちらからご案内することはございません。電話を切らせて頂きたいと思いますが、よろしいでしょうか」
男性客
「切ればいいだろ、切ったら訴えるからな。全部裁判で言うからな」
“カスハラ”が確認されれば、会社として対応にあたるほか、エスカレートした場合、警察にも連絡するということです。