「韓国旅行をしたくなくなった理由」中国でネットアンケート、結果は?

中国人が戻ってこないと韓国観光業界が嘆いているとする米ニューズウィーク日本版の記事に関連し、中国メディアの頭条新聞は、「あなたが韓国旅行をしたくなくなった理由」について尋ねた。写真は仁川国際空港。

中国メディアの環球時報によると、米ニューズウィーク日本版にこのほど、韓国観光業界が嘆く「中国人が戻ってこない」理由とする記事が掲載された。

記事は、「中国政府が2023年8月、在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備以来、制限していた韓国行き団体旅行を解禁すると韓国は官民挙げて出迎え準備を整えたが、9カ月が経過した今、中国の訪韓需要が回復する気配はない。中国の観光需要は日本を向いている」と伝えた。

記事によると、韓国観光公社は北京と上海で観光プロモーションを実施し、韓国政府はビザ発給手数料の一部免除や免税の拡大、航空便の増便支援、中国発クルーズ船に埠頭を迅速に割り当てるなど、官民挙げて中国人の誘客に取り組んだものの、中国の訪韓観光需要は戻っていない。

記事は、「中国人が韓国を訪問しない要因」として、まず「中国政府の内需浮揚策」を挙げ、「中国は国内旅行の活性化に取り組んでおり、朝鮮系中国人が多い吉林省延吉はハングル看板が並ぶなど韓国旅行を疑似体験できる」と伝えた。次に、海外で売られている商品を中国の購入希望者に代わり買い付けるビジネス「代購」の激減を挙げ、「越境オンラインの発達で、代購の需要が減った。また人気商品は中国企業が代替品を製造している。韓国を訪れることなく韓国製品や代替品を入手できるのだ」と伝えた。第3の要因は「円安」で、「多くの中国人は海外に旅行するなら日本と考える。メーデー連休を前にした今年4月、中国の旅行関連サイトで日本ツアーの検索が前年同時期の3倍に達した」と伝えた。

この記事に関連し、中国メディアの頭条新聞は、SNS微博(ウェイボー)の投票機能を使い、「あなたが韓国旅行をしたくなくなった理由」についてアンケートを実施した。記事執筆時点で、「韓国の文化や食べ物に興味ない」が43.7%で最も多く、「景色が普通」が34.5%、「国内旅行が好き」が7.5%、「コストがかかる」が5.2%、「他の国を旅行する方が好き」が3.7%、「文化の違い」が3.5%だった。(翻訳・編集/柳川)

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