プロ球団で活躍している人物像は…社員の本音 「パ・リーグ スポーツ転職フェア」開催

トークセッション「ホンネトーク~転職者座談会~」の様子【写真:(C)PLM】

8回目となる人気イベントには15社の企業が出展した

毎年恒例となったスポーツ業界の合同転職イベント「パ・リーグ スポーツ転職フェア2024夏 by doda」が6月7、8日の2日間、オンラインで開催された。パ・リーグ6球団をはじめ、スポーツ関連企業が一堂に会し、転職を考えるビジネスパーソン向けのオンライン中途採用イベントは、2018年から毎年開催され今回で8回目。昨年からは企業、求職者双方からの要望があり、年2回開催されている人気イベントとなっている。

今回は初出展の3社を含む、15社の企業が出展。プロ野球球団だけでなく、バスケットボール、バレーボール、ハンドボールなど、競技を超えてさまざまな企業が出展しているところが特徴で、企業説明会やトークセッションなどでスポーツビジネスへの知見を広げることができる。

各社の企業説明会では、持ち時間のなかで会社概要や経営理念、今回の募集職種などについて話し、最後に参加者からあがった質問に時間の許す限り返答していった。

「株式会社楽天野球団」の企業説明会では、管理部人事グループマネージャーの鹿野未来(かの・みく)さんが登壇し、会社概要や行動指針などを紹介。キャリア採用についてはこれまでの事例を用いて、どんな人材を求めているのか説明した。

質疑応答で「マーケティング業務の求人について、これまでにデータ分析を行ったことで生み出した成果、解決された課題について具体的な例を教えてください」と問われると、スタジアムグルメの「イーグルス豚まん」が生まれた背景にデータ分析結果があったことを紹介。そのほか入社基準であるTOEICの点数についてなど、参加者からはさまざまな質問が飛び交った。

転職者座談会ではエピソードややりがいなど現場のリアルな声が

実際に働く社員はどのような活動軸を持って働いているのか、また現在抱えている課題についてなど、同社の“現在”を感じられる内容で、自らがその会社でどのように働くことができるのか、よりイメージできる25分間となった。

同イベントでは企業説明会のほか、自己分析セミナー、球団採用担当に聞く「今、求められる人材とは」などのスペシャルコンテンツも開催。他業界からスポーツ業界へ転職した方をゲストに迎えてのトークセッション「ホンネトーク~転職者座談会~」は、転職活動のエピソードややりがいなど現場のリアルな声が聞ける、同イベントの“名物”とも言える人気コンテンツだ。

今回は、「株式会社西武ライオンズ」コミュニティ創生部の橋永貴郁(はしなが・たかふみ)さん、「福岡ソフトバンクホークス株式会社」MD事業部の藤浦太智(ふじうら・たいち)さん、「パシフィックリーグマーケティング株式会社」営業本部の谷津貴司(やつ・たかし)さんをゲストに迎え、どのような経緯でスポーツ業界に辿り着いたのか、実際に働いてみて感じているやりがいや苦悩など、さまざまなテーマのもとトークが繰り広げられた。

ホークスの新卒採用に応募するも不採用だった藤浦さんは、別の企業でキャリアを重ねたのち、中途採用で入社を果たした経験の持ち主。「新卒はポテンシャル採用である反面、中途はスキルや経験が必須です。私の場合、逆にキャリアを挟んだことで強みを生かして今の仕事ができているなと感じているので、これまでのスキルや経験を自分の引き出しとしてひとつでも多く持ち、面接に挑んでいただければ」と参加者にアドバイスした。

また橋永さんは「華やかですばらしい世界だと現場を見て感じる一方、地道な日々の積み重ねでこの業界自体が成り立っているんじゃないかなと思います。やるべきことは一般企業と変わらず、丁寧に業務を実行推進されている方が社内でも活躍しているなという印象です。こうして感じたことが何かしらのメッセージになればうれしいです」と、実際に働いてみて感じた“ホンネ”を参加者へメッセージとして伝えた。(「パ・リーグ インサイト」編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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