山寺を“けもの”から守る柴犬「福ちゃん」 オフは地蔵さんの前でゴロゴロ 参拝客の間では「福参り」も

「愛LOVEアニマル」のコーナーでは今回、大野市の歴史ある山寺を守る黒い柴犬を紹介します。かわいいワンコを目当てに参拝する人も多いそうですよ。

1200年を超える歴史がある大野市の黒谷観音で、住職が暮らす庫裏(くり)の前で待ち構えているのが、黒柴の「福ちゃん」です。

福ちゃんは2歳のころ、雪の重みで折れた杉の枝が頭に落ちて大けがをし、右目を失いましたが、今ではとっても元気。人懐っこく、性格の良い犬に育ちました。

お寺の裏山が福ちゃんのお散歩コース。今が見頃のアジサイが咲いている場所に案内してくれました。おいしい山水を飲んで、さらに進みます。

実は福ちゃんには、大事な仕事があるんです。それは、野生動物からお寺を守ること。池のコイなどを狙って山から“けもの”が下りてくると、大きな声で吠えて追い払うんですって。

でも、動物が来ない日中はゴロゴロ。お地蔵さんが見ていても、気にする様子はありません。

そんな愛らしい福ちゃんを目当てにお寺に来る「福参り」の人も多いのだとか。きょうも福ちゃんは、自然に囲まれた山寺に参拝客が来るのを待っています。

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