大ブレーク中の河合優実 天狗になった?に返答「逆に遠ざけている」

河合優実

女優の河合優実(23)が都内で28日夕、主演映画「あんのこと」(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶に、入江悠監督(44)と登壇した。

母親からのDV、売春強要のすえ覚醒剤に溺れる少女・杏が、刑事(佐藤二朗)や週刊誌記者(稲垣吾郎)との出会いで運命を大きく変えていくという、実話に基づいた話だ。

河合は、1月クールの話題ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)の昭和のヤンキー高校生役で注目され、今年上半期ブレークした女優ランキング(ORICON NEWS調べ)で1位に。来年度前期のNHK朝ドラ「あんぱん」では、ヒロイン(今田美咲)の妹役が決定した。

主演映画「ナミビアの砂漠」は、5月のカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞。河合は現地でレッドカーペットを歩いた。飛躍のウラには、一昨年末撮影した「あんのこと」が影響しているようだ。

「『あんのこと』を経験した後に出会った役を演じる時に、なんかこう背中を押されるとはまた違うんですけど、あんが見てるから頑張ろうとか、モデルになった方も含めて、なんかその人たちに恥じないようにとか、演じるってことに対して、そういう気持ちになる、心の支えになってくれるような瞬間がたまにあって、やっぱりすごく特別な役だったんだなと思ってます」

河合は最近、自身がいま置かれている状況を「ちゃんと実感しなきゃいけないなとは思っていますね。今いろんな人に見てもらってるっていうことを、何となくとらえずに、やっぱ自覚してないと自分も迷子になっちゃいそうな気がして、ってか、なりかけてます」とのこと。

入江監督が「今、鼻が高くなってる自覚ある?」と聞くと「高くならないようにしてます。ならないようにしすぎて、逆に遠ざけているんですよね。『ブレークしてらっしゃいますね』みたいなことを『いやいやいや』って言い過ぎてたから、それは逆にちゃんと自分で分かっとくべきなんじゃないかなっていうフェーズに二転三転してる」と答えた。

自身の経験から入江監督は「1回ぐらいうぬぼれてもいいんじゃない?」とアドバイス。河合は「うぬぼれるべきなんですかね、今…。いや、怖いですね。うぬぼれるの怖いですね」と控え目だった。

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