全国初のオンライン投票立会実施へ江府町でリハーサル 立会人確保難しく投票所減少が背景(鳥取)

7月に行われる鳥取県江府町の町長選挙と町議会議員の再選挙で、投票の立会にオンラインを導入することになり、28日にリハーサルが行なわれました。実際に行われれば、全国で初めてとなります。

江府町で行われたオンライン投票立会のリハーサル。7月16日に告示される町長選と町議会議員の再選挙で、投票の立会にオンラインが導入されることになり、町の選管職員などがその手順などを確認しました。
期日前投票所を想定した会場に置かれた投票箱の前には、投票所の管理者などの席。その後方に投票の様子を撮影するためのカメラが付いたタブレットが置かれています。撮影された映像は、2キロあまり離れた町役場へ送られ、立会人役の選挙管理委員がモニター越しに投票の状況を確認します。

鳥取県内では、約20年間で投票所の数が約3分の2に減少、県は公職選挙法で1つの投票所に2人から5人置くよう定められている立会人の確保が難しくなっていることがその背景にあるとみています。

この課題解消のため、県が全国に先駆けて導入を目指しているのが、投票所から離れた場所で投票に立ち会う「オンライン立会」です。6月に行われた智頭町の町長選と町議の補欠選挙で初めて実施される予定でしたが、いずれも無投票となったため、導入が先送りされていました。

28日のリハーサルでは、事務処理の漏れがあった場合や通信が途絶えた場合の対応手順なども確認されました。

鳥取県地域社会振興部・盛田聖一部長:
音声のほうが少し聞き取りにくい部分があったので、改善の余地がある。選挙事務自体は、公正確実に実施していく必要があるので、遺漏のないようにできたらと思う。

江府町長選の立候補予定者説明会には、現職と新人の2つの陣営が出席し、選挙戦となる公算が大きくなっています。

オンライン立会は、期日前投票所で1日だけ実施される予定で、実施されれば全国で初めての事例となります。

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