静岡で線状降水帯 関東でも警報級の大雨 今後も警戒 東京など南部で激しい雨のおそれ

28日午前、静岡県の中部と西部では活発な梅雨前線の影響で線状降水帯が発生し、冠水や川の増水などが相次ぎました。

富士市内の冠水した道路の中央には、ハザードランプが点滅したままの車が取り残されていました。

あたり一帯が雨水に飲み込まれ、水かさは人の足首の上あたりまで達していました。

浜松市内では冠水した道路を走行する車に水が波のように迫ってくる様子を、カメラが捉えました。

激しい雨をもたらす雨雲は関東にも襲来し、各地でマンホールや排水溝から水が噴き出しました。

静岡・沼津市を流れる黄瀬川では、茶色く濁った水が大量に流れてきて、橋げたにまでかかりそうになっていました。

磐田市では、市内を流れる敷地川の水位が上昇し氾濫のおそれが高まったため、警戒レベルが最も高い緊急安全確保が出されました。

雨の影響は利用客が多い金曜日の新幹線にも拡大。
東海道新幹線は新富士駅と静岡駅間で一時、運転を見合わせました。

東京都心では、昼ごろにかけ雨脚が強まりました。

神奈川県では、1時間に50mmの雨をもたらす雨雲が発生。
横浜市内ではマンホールから噴水のように水が噴き出していました。

市内では、さらに住宅街の排水溝から水が噴き出し、歩行者は噴き出す水をよけるように歩いていました。道行く人は踏んだり蹴ったりです。

千葉・市川市では、道路が冠水する被害も出ました。

このあとの帰宅時間帯も、東京など関東南部では局地的な激しい雨となるおそれがあり注意が必要です。

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