仕事のストレスによる精神障害 労災認定のケース増加

スタジオには吉田記者です。仕事でのストレスによる精神障害で、労働災害に認定されるケースが全国的に増えているんですよね。

厚生労働省は28日、2023年度の労災の統計を発表しました。仕事が原因で精神障害を発症し労災が認められた件数は全国で883件でした。毎年増加を続け、過去最多となりました。富山県内でも3件認定されています。

精神障害の労災認定はどうして増えているんでしょうか。

背景にはパワハラが、労災の原因として認められるという認識が広がっていることがあります。

労災問題に詳しい京都府の安田知央弁護士は、「2020年に精神障害の労災認定基準に『パワハラ』が追加され、全体の件数を押し上げた」とみています。「悲惨なケースを減らすため、企業側は改めて社内教育を徹底していく必要がある」と話しています。

会社側には今一度、安心して働ける職場かどうか、再確認してほしいですね。

そして悩みを抱える働く人や、家族が相談できる様々な窓口があります。そのなかのひとつ「いのちSOS」の相談ダイヤルは、0120‐061‐338です。

悩んでいる人はためらわずに電話してください。

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