陸上のパリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権第2日は28日、女子1500メートル決勝で日本記録保持者の田中希実（24）＝ニューバランス、西脇工高出身＝が参加標準記録（4分2秒50）を突破する4分1秒44で大会最多に並ぶ5連覇を飾った（記録は速報値）。既に内定している5000メートルに続いて代表入りを決めた。
小野市出身の田中は初出場だった東京五輪でも両種目に出場し、1500メートルで3分59秒19の日本新記録を樹立して日本勢初の8位入賞。プロ転向後の昨年8月には世界選手権の5000メートルで日本勢26年ぶりの8位入賞と、日本のトップランナーとして活躍する。
今季も世界最高峰シリーズ、ダイヤモンドリーグ（DL）で各国を転戦し、長距離王国のケニアで合宿も重ねた。パリ五輪では陸上女子初の2種目入賞を目指す。（有島弘記）
