SNSトレンドで“カジュアルおばさん”が沸騰、40~50代女性が「年齢を重ねてファッションで気をつけていること」【トップ3】

もうカジュアルは似合わない?(photoAC)

Z世代など若い女子の間では、この夏もおヘソが見えそうなショート丈のトップスやミニ丈のスカート、パンツが流行している。まさに若さの特権だが、昨年あたりから流行っている“Y2Kファッション”は2000年前後の流行を取り入れたリバイバルブーム。2000年前後に青春を過ごした世代は現在はお母さん世代になっている。最近X(旧ツイッター)で“カジュアルおばさん”というワードがトレンド入り、若い頃に着ていたようなロゴTシャツとスキニーデニム姿の女性の写真とともに拡散された。元ネタは「TOKYO REAL CLOTHES 大人世代のリアルクローズ」というブログに使用されていた写真だったが、ブログの意図とはかけ離れたところでバズってしまい、SNSなどでは「イタい」「着たい服着ればいい」など、議論を呼んだ。

そこで今回は40~50代の女性100人に「年齢を重ねてファッションで気をつけていること」についてリサーチ。さらに「同世代で憧れのファッションアイコン」についても聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

第3位は、「色使い」。

2000年頃といえば安室奈美恵をリスペクトするアムラーなど、ギャル文化が大流行。メイクもファッションも派手で鮮やかだったが、当時からどのように変化したのだろう。

「派手な色を着なくなった。定番の黒、ベージュが多い」(52歳/女性/総務・人事・事務)

「あまり派手な色やかわいすぎるデザインの服は買わなくなった」(46歳/女性)

「ピンクが好きで着ていたが今はまったく似合わない」(41歳/女性/主婦)

「若い頃は痩せていてピンクが好きで、母や周りの人達もピンクが似合うと着せたがったが、さすがに40代以降はピンクを着るのではなく、ちょっとした小物程度に抑えるようになった」(56歳/女性)

「若い頃は黒、ピンク、黄色が多かった。今はクリーム、キャメル等に変わった」(58歳/女性/総務・人事・事務)

「落ち着いたカラーなどが多くなってきました。でもデニムでシャツでも似合ってかっこいい人は、プラスアルファでコーディネートしていると思う」(42歳/女性)

「淡いピンクや黄色を好んで着ていたが、さすがにイタいと自分で思うので最近はベージュやグレーなどが多くなった」(49歳/女性/主婦)

「派手な色、デザインはやめ、シンプルでカジュアルなものになった。あとは太ってきたので、体型をうまく隠せるもの」(52歳/女性/主婦)

「派手な色を着なくなった。定番の黒、ベージュが多い」(52歳/女性/総務・人事・事務)

「若いころは黒とかダークな洋服が多かったきがする。今は顔が明るくなるので、なるべく明るい色を着ようと思う」(53歳/女性/主婦)

「ピンクやら赤から黒に変えた」(41歳/女性/総務・人事・事務)

「セールで、売れ残りがちな難しい色のアイテムを買わなくなった」(58歳/女性/主婦)

■第2位はミニからロングに「露出を控える」

第2位は、「露出を控える」。

若い頃はショートパンツやミニスカート、ノースリーブなどもヘルシーだが、年齢を重ねると体型も変わってくるため肌の露出は控え気味になってくる。

「スカートの丈が長くなりました。基本、昔はひざ丈までが多かったですが、今はひざ下の丈しかはきません」(40歳/女性/主婦)

「スカート丈の長さはロングに変えた」(46歳/女性/営業・販売)

「若い頃はありとあらゆるファッションをしていました。年とともに見直して、今はミニ丈のボトムやへそ出しをしなかったり、ノースリーブを着るときはカーディガンを羽織ったりします」(53歳/女性)

「腕を出さないようにしている」(49歳/女性)

「スカートをはくのをやめた」(57歳/女性)

「膝上のミニスカートをはいていたが、さすがに恥ずかしいのでもうやめた」(56歳/女性/コンピュータ関連技術職)

「足の露出はなくなりました」(53歳/女性/主婦)

「二の腕の出るファッションはしなくなった」(49歳/女性/総務・人事・事務)

「膝が出る丈のスカートははかなくなった」(42歳/女性/主婦)

■第1位はかわいいはもう無理…「デザイン」を変えた

第1位は、「デザイン」。

第2位の「露出を控える」にも通じるが、攻めたデザインよりも上品で落ちついた雰囲気のデザインを求める人が多かった。

「服の形を変えました。体型をカバーする服装で、落ちついた色のものを選ぶようにしています。若い頃のミニスカートははけません」(46歳/女性/コンピュータ関連技術職)

「いわゆる女の子らしいフェミニン系の服装が多かったのですが、歳をとってからはシンプルナチュラル系を着るようになりました」(42歳/女性)

「リボンのついている服をやめた」(53歳/女性/公務員)

「フリルがついているものは着れなくなった」(52歳/女性/主婦)

「若い頃はデザイン重視だったのが、今は着心地を第一に、デザインは流行を取り入れても少しだけ。若い頃はピチッとしたものを着ていたが、今は体のラインを拾わないものにしている」(58歳/女性/主婦)

「できるだけ無地のシンプルなデザインの服を着るようにしている」(41歳/女性/学生・フリーター)

「首回りが大きく開いた服が好きだったが、今はそういうのを着ると貧相なので、襟ぐりの小さい物とか襟つきの物を選んで着ている」(59歳/女性/主婦)

「シャープでかっちりした服装から、だいぶゆるくなり、親の通院のつき添いや介護を経て、スカートやパンプスは仏事以外ははかなくなり、パンツとスニーカーになった」(59歳/女性)

「大きな柄物を着ないようになった」(55歳/女性/会社経営・役員)

「昔はデコルテが出ている洋服を選んでいたが、今は痛々しいのでハイネック気味の洋服を選んでいる」(50歳/女性/金融関係)

「昔はスカートやワンピースでお嬢様風の服装が好きだったが、現在は動きやすさ重視でパンツばっかり」(52歳/女性/主婦)

「服の柄をシンプルにした」(54歳/女性/主婦)

「昔はブランドとはっきり分かるものを好んでいたが、今はワンポイントや分かる人は分かるくらいのものにしている」(43歳/女性/主婦)

「あまりだぼっとしたものを着ないようにしている」(50歳/女性)

■「年齢を重ねてファッションで気をつけていること」ランキング
1位 デザイン
2位 露出を控える
3位 色使い
4位 サイズ感・着心地
5位 着たいものを着る
6位 素材にこだわる
7位 デニムをはかない
7位 キャラものを着ない

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