交通違反書類偽造で警部補書類送致 部下4人に「死んじめえ」 不適切指導で懲戒 茨城県警

茨城県警本部=水戸市笠原町

茨城県警は28日、交通違反の取り締まりの際に虚偽の書類を作成したとして、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで、県警交通機動隊の男性警部補(42)を水戸地検に書類送致したと発表した。部下に暴言を吐く不適切な指導もしており、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。警部補はいずれも認めている。

書類送検容疑は2023年1月31日、乗用車の信号無視の反則切符を処理する際、書類に虚偽の図面を作成し、提出した疑い。

県警監察室によると、警部補はこのほか、18年4月~19年3月ごろと22年3月~今年2月ごろ、運転ミスをした交通機動隊の部下4人に対し、「ボケ」「死んじめえ」などと日常的に罵倒したという。今年2月、監察室に情報提供があった。

綿引英治首席監察官は「指導教養を徹底して再発防止を図り、信頼回復に努める」とコメントした。

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