五輪「最善を尽くす」 バドミントン奈良岡(青森出身)と志田(青森山田出) 壮行会で決意

地元浪岡の後輩たちとともにパリ五輪に向け気合を入れる奈良岡(中央)=浪岡体育館
母校の後輩たちにパリ五輪への意気込みを語った志田=青森山田高校

 パリ五輪バドミントンに初出場する奈良岡功大(22)=青森市出身、浪岡高-日大出、NTT東日本=と志田千陽(27)=秋田県出身、青森山田高出、再春館製薬所=が28日、青森市でそれぞれ壮行会に臨み、大舞台への決意を語った。

 男子シングルスに出場する奈良岡の壮行会は、幼少期から練習に汗を流す浪岡体育館で行われた。地元浪岡の小中高校生約500人が集まり、奈良岡は母校・浪岡中吹奏楽部の演奏の中、拍手を受けながら入場。小中学生から「フレーフレー功大選手」などと元気いっぱいのエールを受け、「ここまで成長できたのは浪岡があったから。地元浪岡、青森に元気と勇気を届けられるように最善を尽くす」と感謝を述べた。

 5月上旬に体調を崩したものの回復。6月のオーストラリア・オープンは準優勝し「オリンピックに向けてうまく調整できている」と手応えを語る。7月はカナダ・オープンと、日本代表の五輪直前合宿を経てパリ五輪に臨む予定で、「きょうの応援はすごくうれしく、苦しい場面でも思い出してプレーしたい。五輪では自分のプレーができれば結果がついてくると思う。目の前の試合を一戦一戦頑張りたい」と力を込めた。

 女子ダブルスに出場する志田は、母校・青森山田高校で行われた壮行会に出席。後輩たちから激励を受け「皆さんに楽しんでもらえるようなプレーをしてメダルを取り、ここに帰ってきたい」と意気込んだ。

 青森山田中学・高校に在籍し、心技体を鍛えた。松山奈未(26)=再春館製薬所=との「シダマツ」ペアはスピードのある攻撃を武器とする。

 壮行会後は、バドミントン部の後輩たちと記念写真に納まるなどリラックスした様子だった志田。青森山田での6年間を「日本一を目指すチームで、たくさん怒られて育った。厳しく指導してもらったことで、メンタルが鍛えられた」と振り返り、五輪に向け「出るだけで満足してはいけない。きょうもらったたくさんのパワーを力に変えて頑張る」と力を込めた。

 パリ五輪は7月26日に開幕。バドミントンは同27日~8月5日に行われる。

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