世界女王・北口榛花が62m87で4度目V パリ五輪に向け「もっと頑張らなきゃ」【日本選手権】

■陸上・日本選手権 2日目 女子やり投決勝(28日、新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)

女子やり投の決勝が行われ、世界陸上ブダペスト金メダリストの北口榛花(26、JAL)が2投目に62m87をマークして優勝。

1投目の投てきでは61m10の暫定2位でスタートした北口は、2投目で62m87をマークし暫定トップに。3投目から5投目はファウルで、最終6投目は60m手前の59m87で記録は伸びなかったが、日本選手権では2年ぶり4度目の優勝を飾った。

試合後、北口は「パリに内定してる状態で日本選手権に出たので、もうちょっと記録的な部分が欲しかったなっていうのは正直あるんですけど、しっかり勝てて良かった」と振り返った。

1か月後に迫ったパリ五輪に向けて「正直あまり順調じゃなくて、もっと頑張らなきゃいけないっていうふうにとても危機感がある状態なんですけれども、少しでもいい状態でパリに入れるようにこれから必死に頑張りたい」と意気込んだ。

さらに「3月末に怪我をしてしまって、この大会に向けてもどうなるのかっていうところだったんですけど、本当に周りの方に支えてもらってこの日を迎えられた」と感謝の言葉を。「これからしっかりレベルを上げて自己ベストの更新まで持っていきたい」と今後のさらなる飛躍を誓った。

今季は初戦のダイヤモンドリーグ(DL)蘇州(4月27日)で、最終投てきで逆転しての優勝(62m97)。5月5日の水戸招待でも優勝(61m83)。5月19日の国立競技場で行われたセイコーゴールデングランプリ陸上では、最終投てきで63m45をマークし大逆転優勝を果たすなど、DL同様勝負強さを発揮した。

昨年の世界陸上でも最終6投目に66m73を投げて4位から逆転し、金メダルを獲得。さらにパリ五輪参加標準記録(64m00)を突破したため、陸上競技では初のパリ五輪代表の座をつかんだ。

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