高級食パン店「記憶に刻め」など5店舗を展開、(株)ストロイエ[栃木]が破産

(株)ストロイエ(大田原市)は6月14日、宇都宮地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には杉田明子弁護士(弁護士法人佐藤貞夫法律事務所、宇都宮市滝谷町11-14)が選任された。
負債総額は約2億5000万円。

当初は大田原市で飲食店を運営していたが、2020年7月に地元金融機関の跡地に高級食パン店「記憶に刻め 大田原店」をオープン。同店は著名ベーカリープロデューサーが手掛けた店舗の一つで、インパクトのある看板を掲げ、開店当初は話題の高級食パン店として長蛇の列をつくり、ブームを追い風にピーク時には5店舗を展開していた。

しかし、急速な出店により設備投資、運転資金が重く圧し掛かるなか、高級食パンブームも徐々に下火となったことでオープン当初の勢いがなくなり、業績が低迷し債務超過に陥った。2023年10月には「記憶に刻め 大田原店」を閉店し、「パンと、おやつと、幸せと。」に店名を変更して地元スーパー内に移転したが、業績回復には至らず、2024年4月25日までに店舗を閉鎖し、今回の措置となった。

※(株)ストロイエ(TSR企業コード:032869681、法人番号:9060001030833、大田原市美原1-6-14、設立2018(平成30)年8月、資本金600万円)

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