絆会幹部ら4人起訴 神戸・長田ラーメン店主殺害 組織的殺人や証拠隠滅罪で

神戸地方検察庁=神戸市中央区橘通1

 神戸市長田区のラーメン店で昨年4月、特定抗争指定暴力団山口組系傘下組織組長の男性店主が射殺された事件で、神戸地検は28日、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)と銃刀法違反の罪で、特定抗争指定暴力団絆会幹部で住所不定無職金成行容疑者(56)ら組員3人を、証拠隠滅罪で岡山市の無職の男(64)を起訴した。

 他に起訴されたのは、いずれも同会幹部の無職の男(53)=神戸市長田区=と無職の男(47)=同。同じく組織的殺人の疑いで逮捕された別の同会組員(48)は不起訴処分とした。地検は理由を明らかにしていない。

 起訴状などによると、金被告ら3人は共謀し、あらかじめ役割分担して昨年4月22日午前、同区東尻池町9のラーメン店内で店主の余嶋学組長=当時(57)=を拳銃で撃ち、組織的に殺害したとされる。岡山市の男は同日、事件の関連で使ったとみられる車を岡山市中区の山林に隠し、証拠を隠滅したとしている。地検は4人の認否を明らかにしていない。

 捜査関係者によると、金被告の潜伏先で押収した拳銃を鑑定したところ、発射した際の線条痕が余嶋組長殺害に使用されたものと一致したという。

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