熊本大学は台湾の陽明交通大学と半導体の分野での協定を新たに結びました。熊本大学では陽明交通大学に半導体に関する研究室の設置を検討しているということです。
28日の調印式には、熊本大学の小川 久雄 学長と台湾の陽明交通大学のチホン・リン学長が出席し半導体の人材育成や研究開発に向けた協定を結びました。
2つの大学では去年10月、国際交流に関する協定を既に結んでいます。
陽明交通大学は台湾の半導体製造大手TSMCの本社がある新竹サイエンスパークの近くにキャンパスがあり、高度な半導体人材の育成を行っていてTSMCのシーシー・ウェイ会長も陽明交通大学の前身となる交通大学出身です。
今回の協定では共同教育プログラムを立ち上げることや、陽明交通大学に半導体に関する熊本大学の研究室、いわゆるラボを設置することなどが検討されています。
小川学長は「陽明交通大学はTSMCと関係が近く、実用的な教育プログラムになるだろう」と協定に期待を寄せました。
また、リン学長は午後にTSMCの子会社JASMを訪問すると話し、「JASMを中心としたサイエンスパークの立ち上げには熊本大学が中心となるだろう」と話しました。