【北海道旅客鉄道】2025年4月に運賃改定を実施へ 認可申請を国交省に申請

北海道旅客鉄道(JR北海道)は、鉄道事業の旅客運賃の上限変更認可申請を国土交通省に行ったことを発表した。

運賃改定を行う理由について、道内の人口の減少、新型コロナウイルスの影響に伴うリモート会議の普及など新たな行動様式が定着したことによる鉄道運輸収入の減少、鉄道を維持するための修繕・設備投資に関わる費用の物価高騰による増加などにより経営環境の厳しさが増していることや労働力の確保などをあげた。

そうしたことなどから従来の運賃・料金水準では、輸送サービスを維持し、改善していくことは難しい状況だと判断。運賃の改定が必要と判断し旅客運賃上限変更の認可申請を行ったとしている。

普通旅客運賃は平均で6.6%、定期旅客運賃は平均で18.9%、全体で7.6%を申請。初乗り運賃は札幌駅からの場合現行200円から210円(大人)、札幌~小樽間は現行750円から800円(大人)など。千歳線南千歳~新千歳空港間の加算運賃は据え置くほか、改定を発表している「グランクラス(A)料金」を除く特急料金、座席指定料金、グリーン料金などは、改定の対象外となる。

運賃改定は、2025年4月1日を予定する。

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