21歳の鵜澤飛羽、男子200m連覇達成も参加標準記録突破せず「勝つことに集中して挑んだ」【日本選手権】

■陸上・日本選手権2日目 男子200m決勝 (28日、新潟市・デンカビッグスワンスタジアム)

パリ五輪の代表選考会を兼ねた日本選手権2日目。男子200m決勝で鵜澤飛羽(21、筑波大4年)が20秒43で大会連覇を達成した。参加標準記録(20秒16)には届かなかった為、今大会でのパリ五輪代表内定はならなかった。

前日の予選を20秒57の全体5位で決勝に進んだ鵜澤は、序盤抑えめのレース運び。それでも100mを過ぎると徐々に加速すると残り50mを切ってトップに立ち、そのまま1位でフィニッシュした。ゴール後、1位のタイムを確認した後、鵜澤は両手を上げてガッツポーズした。

鵜澤は「本当はパリの参加標準を狙いたかったが、勝つことだけに集中して今大会に挑んだ。勝てて良かった」と安堵の表情を見せた。

今大会での内定はならなかったが、初の五輪に向けては「最低の目標を決勝に置きたいですし、リレーも走りたい」と意欲を見せ、「パリでは堂々としたパフォーマンスをしたい。そのことを頭に置いてやっていきたい」と意気込んだ。

鵜澤は5月3日の静岡国際を20秒26で連覇。5月19日のゴールデングランプリでも、20秒40で優勝した。しかしレース直後に転倒し、救急車で搬送。その後自身のSNSで「脳震とうで動けなかった」と明かしていた。26日の前日会見では「ここ最近やっと走れるようになり、一応ギリギリ間に合ったかな、勝負ができるかな」と話していた。

© TBS NEWS DIG Powered by JNN