大自然生かした「アウトドア観光」の拠点に 東北最大級のモンベル、秋田・にかほ市にオープン

大手アウトドア用品ブランド「モンベル」が28日、秋田県にかほ市に東北最大級となる店舗をオープンさせた。市内にある自然を気軽に楽しむことができ、アウトドアの拠点として今後さらなるにぎわい創出を目指す。

にかほ市の道の駅象潟「ねむの丘」にオープンしたのは「NIKAHO OUTDOOR BASE」。

オープンに先立って27日、市川雄次市長や大手アウトドア用品ブランド・モンベルグループの辰野勇代表などが施設の完成を祝った。

県内のモンベルの直営店は、美郷町に続き2店目。延べ床面積は約1816平方メートルで、4400種類・4万6000点もの商品が並んでいる。広さ・品数ともに東北最大級だ。

道の駅を含むエリアには年間100万人の客が訪れるが、今回のオープンで1~2割増加すると見込まれている。

施設は鳥海山と日本海に囲まれ、大自然の魅力をより多くの人に伝える拠点となりそうだ。

にかほ市・市川雄次市長:
「“アウトドア観光”という新しい分野があっても良いのかなと。モンベルの知見とネットワークを使って、なんとかうまく磨き上げをしていきたいと思っている。私としては、この地域を秋田県のアウトドアの拠点として、ランドマークとしてそびえ立つようなものになっていけば良いと思っている」

モンベル・辰野勇代表取締役会長:
「モンベルは国内に150店舗展開しているが、こういう素晴らしい地形はなかなかない。ものだけでなく、アクティビティそのものを発信する総合施設という意味では、ほかにはない施設だと思っている」

最大の特徴は、にかほ市に広がる大自然を満喫できるアウトドアを体験できること。全国各地から集められたスタッフが、豊富な知識と経験でサポートしてくれる。

まずは電動自転車「E-バイク」を体験。街乗りはもちろん、ツーリングも楽に楽しめる電動のアシスト機能が付いている。

佐藤愛純アナウンサー:
「タイヤが太くて安定している。これならどこへでも行ける。電動アシストによってスピードが出るので風が気持ち良い」

雨の日でも楽しめるのは、高さ8メートルの壁を登る「クライミングピナクル」だ。初心者から上級者まで楽しめるよう8つのコースが設けられている。

早速体験したご当地ヒーロー・超神ネイガーは、頂上まで到達。「おもしぇど(面白いよ)!みんなも遊びにけ(来い)よ!」とPRしていた。

アウトドアになじみのない人にも体験してもらおうと、道具はすべて貸し出し可能で、手ぶらで楽しめるのが魅力だ。

にかほ市とモンベルだからこそ生まれたアウトドアの拠点。大自然の魅力を全身で感じに出かけてみてはいかがだろうか。

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