月裏側から1935.3グラムのサンプル採取

 中国国家航天局は28日、月探査プロジェクト「嫦娥6号」ミッションで採取した月試料の引き渡し式を北京で行った。初歩的な測定の結果、月の裏側から1935.3グラムのサンプルを採取したことが明らかになった。新華社が伝えた。

 サンプルは実験室に安全に運ばれた後、地上勤務の職員が計画通りに保管と処理を行い、科学研究を開始した。嫦娥6号ミッションがプロジェクト実施の段階から科学研究の新たな段階へと正式に移行したことを意味するもの。

 「嫦娥6号」ミッションの胡浩・総設計師が27日、国務院新聞(報道)弁公室の記者会見でサンプルの第一印象を明らかにし、月の表側で採取した土壌サンプルは細かくて緩いが、裏側のサンプルは異なるようで、新しい発見など高い期待を抱いていると語った。〔東京6月28日発中国通信〕

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