【速報】奈良・生駒で土砂崩れ 民家1階土砂で埋まる 近鉄けいはんな線の線路にも流入し運転見合わせ 長田~学研奈良登美ヶ丘

奈良県生駒市で28日午後8時ごろ、土砂崩れが発生し、付近の住宅の1階部分が土砂で埋まったということです。さらに、付近を走る近鉄けいはんな線にも土砂が流入し、けいはんな線では長田~学研奈良登美ヶ丘の間で運転を見合わせています。

■窓ガラスが割れて土砂がリビングに…12世帯に避難指示

警察と消防によりますと、奈良県生駒市辻町で、28日午後7時50分ごろ、住民から「裏山が崩れている。家の裏まで入ってきてる」と119番通報がありました。

この土砂崩れにより、民家1軒では1階部分が土砂で埋まったほか、周辺の5軒でも土砂が外壁部分まで及んでいることが確認されたということです。住人は避難し、けが人はいませんでした。

住人の女性は外出中で、近隣の住民から土砂崩れを聞いて帰宅すると、リビングの窓ガラスが割れ土砂が流入していたといい、「まさかと思った。裏の丘が崩れるとは思わず、驚きだった」と話しました。

生駒市では、二次被害の可能性があるとして、12世帯41人に「避難指示(警戒レベル4)」を出しています。

■けいはんな線のトンネル入り口付近にも土砂 電車を緊急停止 乗客にけがなし

さらに、土砂は近鉄けいはんな線の生駒~白庭台の間にある「東生駒トンネル」の入り口付近の線路にも流入しているのを学研奈良登美ヶ丘駅に向かっていた普通電車の運転士が確認し、電車を緊急停止しました。乗客約200人にけが人はいないということです。

近鉄けいはんな線では長田~学研奈良登美ヶ丘の上下線で運転を見合わせています。土砂の撤去作業を進めていますが、作業には相当時間がかかる見込みで、28日は終日運転を取りやめました。

運転再開のめどは立っておらず、けいはんな線に相互乗り入れしている大阪メトロ中央線は、長田駅で折り返し運転を行っています。

梅雨前線が活発になっている影響で、土砂崩れが起きた現場周辺では雨が続き、生駒山では28日午後8時までに観測した24時間の雨量が91.5ミリとなっていました。

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