伊勢原ユニカールクラブ 悲願の県大会初制覇 伊勢原市

大磯の国府小学校体育館で6月9日に行われた、第15回神奈川県ユニカール大会。県内から32チーム、100人が参加する中、伊勢原市ユニカールクラブ(大舘正夫会長)からは6チームが出場し、諸星文男さん(75)、荻山恭子さん(80)、高橋美千代さん(75)のチームが優勝。同クラブとして初優勝を飾った。

ユニカールは、氷上のスポーツであるカーリングの陸上版で、1979年にスウェーデンで考案された。基本ルールはカーリングとほぼ同じで、より簡単で覚えやすいのが特長。専用のカーペットを使い、1チーム3人で交互に重さ3kgのストーンを投げ、約10m先の標的に近づけて点数を競う。勝敗は1試合6回の合計点で決まる。

諸星、荻野、高橋チームは4チームずつによる予選リーグを勝ち上がり、決勝へ駒を進めた。決勝はトーナメント方式で行われ、同チームは3試合を勝ち上がり優勝に輝いた。勝因についてキャプテンの諸星さんは「練習で床が滑りにくいことに気が付き、普通はやらないストーンを一投目から中に入れる作戦に急遽変えたのが奏功した。絶対優勝したかったので嬉しい」と話す。荻山さんは「優勝へのプレッシャーがあったのでホッとしている。とにかく一生懸命だった」と振り返り、高橋さんは「マットの感じが普段と違って焦った。力んでしまい、いつもの力が出せなかったのが残念」と悔しさを語った。

大館会長によれば同クラブは創立17年。22人が所属し、最高齢は89歳、平均年齢が80歳で、「頭と体を使うので健康に良く、ハイシニアでもできます」と話す。

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