【広島】新井監督「いいゲームはできた」 サヨナラ負けで連勝ストップも…連夜の9回二死から粘り腰

9回二死からワイルドピッチで同点のホームを踏んだ広島・小園海斗(左下)

広島は28日の巨人戦(東京ドーム)に延長10回、2―3でサヨナラ負けし、連勝は「3」でストップした。試合は2―2の10回、5番手・栗林良吏(27)が、9回までに猛打賞と当たっていた巨人・丸佳浩外野手(35)に、3球目の144キロを右翼席に運ばれ勝負あり。痛恨の1球に、栗林は「コースに投げ切れなかった」と肩を落とした。

一方で、結果的には惜敗となった一戦で、2試合連続で土壇場で〝粘り腰〟は見せていた。1点を追う9回。巨人の守護神・バルドナードに対し、先頭の4番・小園の中前打を足掛かりに、二死三塁までプレッシャーをかける。さらに7番・田中の2球目に、左腕が暴投で三走が生還。前日27日の坂倉のサヨナラ逆転適時打に続き〝9回二死〟の崖っぷちから踏みとどまるしぶとさも発揮していた。

そんな手応えがあるからこそだろう。試合後の新井貴浩監督(47)も「もうそこは割り切って、また明日に備えたい」と最後の場面もサバサバとした表情で振り返り「いいゲームはできたと思いますね」と敗戦にもいつものようにポジティブな姿勢で試合で振り返るのみ。

2戦目は目下、防御率0点台のノーヒッター・大瀬良大地投手(33)を先発に立て、今季の東京ドームでのG戦初白星を目指す。

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