セリーヌ・ディオン、スティッフパーソン症候群の研究に200万ドルを寄付

セリーヌ・ディオン(56)がスティッフパーソン症候群(SPS)の研究費として200万ドル(約3億2000万円)を寄付した。2022年に筋肉に影響を及ぼす神経障害が出るSPSと診断され、音楽活動の停止を余儀なくされたセリーヌ、治療法の発見に向けて巨額の寄付を申し出た。

セリーヌが寄付したのは、自身も治療を受けているコロラド大学アンシュッツ医科大学キャンパスとなっている。

同校の自己免疫神経学のディレクターを務めるアマンダ・ピケ医師はCBSニュースにこう話す。「この研究を前進させるために、このような評価を頂いたことを大変光栄に思っています」「スティッフパーソン症候群は進行性の自己免疫疾患で、筋肉の痙攣とこわばりという2つの特徴を持ちます」「セリーヌは私たちを見つけ、素晴らしい関係を築きました。症状の管理、良い治療のために私たちは全力を尽くしました」「この病気にはFDAが承認した治療法がありません。私たちは免疫療法や対症療法で対処することが多いです」「これからは理学療法、マッサージ療法、そしてセリーヌの場合、症状改善のため発声療法をしていく予定です」

セリーヌは、新ドキュメンタリー『アイ・アム セリーヌ・ディオン ~病との戦いの中で~』の中で同病気に光を当てており、自身が発作に苦しむ10分間の映像も公開している。同作品の中で、スポーツ医学セラピストのテリル・ロボ氏が痙攣を起こしたセリーヌをマッサージ台に横たわらせるも症状が収まらず、バリウムを持ってくるよう医療スタッフに呼びかける姿が記録されている。

セリーヌは以前、同作品を通してSPSの認知度を上げたいと語っていた。「この2、3年は私にとって挑戦のようなものでした。自分の病気が発覚してから、それと共存し、管理する方法を学ぶまでの道のりだったのです」「芸能活動を再開するための道のりが続く中で、ファンの皆に会うことができなかったことが、どれほど寂しかったかを思い知らされました」「この不在中、私の人生を記録し、あまり知られていない症状に対する認識を高め、この病気を共有する他の人々の助けになりたいと思うようになったのです」

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